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2024年10月

お知らせ 第31回「放射線賞」および「放射線奨励賞」公募のお知らせ  – 締切2024.12.27

応用物理学会放射線分科会では、放射線の基礎および応用の研究に関する優秀な論文を表彰の対象とし、その著者に対して「放射線賞」を、また新進の若手研究者に対して「放射線奨励賞」を贈呈しております。つきましては、第31回「放射線賞」および「放射線奨励賞」の候補者を下記の要領で公募いたしますので、自薦、他薦を問わず、多くの方々からの応募を期待いたします。 

募集要項

  1. 受賞者の資格
     「放射線賞」:応用物理学会放射線分科会の会員とする。 
     「放射線奨励賞」:受賞者は放射線分科会会員とし、原則として公募開始日以降の4月1日の時点で40歳以下のものが受賞対象となる。なお、産前・産後休暇や育児休業の期間があり、その期間を除くことで40歳未満に相当する場合は有資格者とする。 
  2. 表彰対象論文 
     「放射線賞」:放射線に関する研究の進展または技術の向上に多大な貢献をした成果で、原則として過去10年間に学術論文誌に論文として公表され、その内容を応用物理学会春季/秋季学術講演会にて発表したものを対象とする。受賞者は公募に応じた自薦および他薦の候補者から、応用物理学会 放射線分科会に継続的に貢献を行ってきた者を優先的に選考する。 
     「放射線奨励賞」:表彰の対象は放射線に関する独創的研究で、将来の研究の進展または技術の向上が期待される成果で、原則として過去3年間に学術論文誌に論文として公表され、その内容を応用物理学会春季/秋季学術講演会にて発表したものを対象とする。受賞者は公募に応じた自薦および他薦の候補者から選考する。 
    ただし、すでに公に顕著な賞を受けた業績については表彰対象としない。 
  3. 件数
     原則「放射線賞」、「放射線奨励賞」各々1件以内とする。 

  4.  表彰は賞状および盾の授与とする。 
  5. 提出書類(いずれもpdfファイルで提出) 
     1)推薦書の電子ファイル(PDF)(推薦書には次の事項を記載する) 
     (1)業績の名称(業績の内容に相応しい簡潔な表題を記載する) 
     (2)受賞候補者(および研究協力者、研究指導者)全員の氏名と勤務先(または自宅住所、電話番号等)
     (3)表彰候補論文名(タイトル、著者、雑誌名、巻、号、頁、年) 
     (4)応用物理学会春季/秋季学術講演会における表彰候補論文に関する発表実績 
     (5)推薦文(候補業績の特徴、優れた点などを600字程度でわかりやすく記述する) 
     (6)推薦者の氏名、勤務先、所在地、電話番号など(または自宅住所、電話番号等) 
    2)対象論文の電子ファイル 
    3)1)(3)に示した表彰候補論文以外に関連論文がある場合は、それらの電子ファイル(PDF) 
  6. 書類提出期限
    2024 年12 月 27日 (金) 17:00 必着
  7. 書類提出先
    電子メールで下記アドレスに送付すること。 
    (公社)応用物理学会 放射線分科会 放射線賞選考委員会 houshasenshou@jsap.or.jp
  8. 授賞式
    2025年「応用物理学会秋季学術講演会」期間中に行う。
    なお、受賞者には記念講演、 ならびに、「放射線」での解説論文の投稿を必須とする。 
  9. 放射線賞の規定については、下記URLを参照のこと。
    https://radiation.jsap.or.jp/abouts/radiation-prize/

お知らせ ホームページリニューアルのご報告 – 2024.10.1

 日頃より応用物理学会放射線分科会の活動に格別のご理解とご協力を賜り厚く御礼申し上げます。この度、ホームページを全面的にリニューアルしました。より使いやすいホームページとなるように、デザインとページの構成を見直し、新規機能を追加しています。これまで以上に、分科会会員及び放射線に関わる多くの皆さまに、有益な情報をお伝えできるように努めて参ります。

 放射線分科会は、前身の放射線懇談会として1959年に連絡誌「放射線ニュース」を発行するなどの活動の後、1972年に初代幹事長森内和之先生 (電総研) のもと正式に発足した、応用物理学会のなかでも歴史のある分科会です。会誌「放射線」の創刊当時 (1974年) を振り返ると「放射線物理」の重要性が説かれてます。放射線と物質 (特に最新の機能材料) との相互作用の解明は、放射線計測としての応用を支える根幹であり、放射線分科会の「放射線物理」について総合的に深く議論できる事実上国内唯一の学術団体としての役割は現在も引き継がれてます。分科会発足から半世紀が経ち、その間、放射線応用は目覚ましい発展を遂げ、春秋の学術講演会でのテーマは、理工学、医学、生物学、農学、地質・鉱物学、考古学、水利・探査等に広がってます。放射線を利用する学協会としては、目的に特化した○○放射線学会・研究会も多く発足していますが、これらの分野の研究者・技術者が一堂に会して総合的に討論する講演会を開催し、相互の発展に貢献することも、応用物理学会に属する放射線分科会だからこそ出来る重要な役割です。

 社会・環境・経済の課題が山積する今日、人々のクオリティオブライフの向上を目指すうえで、放射線の果たす役割は益々重要になってきています。次の半世紀を見据え、放射線分科会で築き上げてきた様々な研究成果や技術をさらに進歩させ、持続可能な社会の実現に積極的に貢献していく所存です。放射線分科会の最重要行事の一つとして、学生・院生等若手研究者が最先端の研究者と交流を持ち、放射線分野の将来を担う人材育成を目的として、毎年夏に2泊3日の合宿で次世代放射線シンポジウムを開催してます。分科会活動全般についてホームページをわかりやすく配信していきますので、多くの学生・研究者・技術者の諸行事へのご参加をお待ちしてます。

応用物理学会放射線分科会幹事長
豊川秀訓(高輝度光科学研究センター)