分科会について

放射線分科会とは

放射線分科会の概要

本分科会の行う事業

(1) 会誌「放射線」を発行する。
(2) 講演会、研究会、講習会、見学会などを開催する。
(3) その他、本分科会の目的達成に必要な事業を行う。

本放射線分科会は放射線およびその発生・利用に関する研究の推進と技術の向上をはかることを目的として、1972年に発足しました。本分科会の対象とする研究分野は、応用物理学的側面からとらえるならば、理工学、医学、生物学、農学、地質・鉱物学、考古学、水利・探査等の広範囲にわたっています。本分科会では、その活動の主たる中心を会誌「放射線」の発行におき、さらに、定期的に開催される講演会・研究会を通じて、これらの研究成果および最新の情報を常に会員に提供して参りました。

 一方、現在では線種・線質の多様化した放射線利用の範囲は拡大の一途をたどり、各種量子ビーム利用のための加速器、核融合・原子力等大出力エネルギー源をはじめとしてエレクロトニクス素子にいたるまで放射線と無縁なものは存在しないと言っても過言ではない状況にあります。また、放射線の計測に関しても、コンピュータ技術、画像処理技術等の導入により新たな研究対象、技術が次々に開拓され、発展の一途をたどっております。

 本分科会は、このような広い範囲にわたって放射線に関わりのある研究者、技術者からなる組織で、各々の知識・技術の向上・発展に寄与し、かつ、会員相互の交流を密にすることを目的としております。ふるって本分科会に御加入くださいますようご案内申し上げます。

応用物理学会放射線分科会では、次のような活動を行なっています

(1) 会誌「放射線」の発行
1年に4回発行します。毎号ことなる特集テーマに沿って編集されるのが通例です。第一線の研究者・技術者により日本語で書かれた論文が多数掲載されていて、放射線のそれぞれの分野における研究・開発の最前線の様子を容易に知ることが出来ます。放射線45-1から冊子版を廃止し、web版のみ発行しています

(2) 「次世代放射線シンポジウム」の開催
学生・院生等若手研究者に、学習と親睦の場を提供することが目的です。2泊3日の日程で行います。最近のプログラムは、放射線賞の授賞式に始まり、受賞記念講演、招待された講師による講義、若手研究発表会、レクリエーション、懇親会等からなっています。

(3) 「放射線賞」の選考と授与
放射線に関する優秀な論文を表彰の対象とし、その著者に「放射線賞」を授与します。受賞者には表彰状と表彰楯が贈呈されます。毎年11月頃、受賞候補者の募集要項が「放射線」と応用物理学会の会誌「応用物理」に掲載されます。

(4) シンポジウム等の企画
応用物理学会の春・秋の講演会の期間中に開催される放射線関連のシンポジウムの企画・運営を行っています。

(5) 研究会の開催
放射線に関する研究会について、共催、協賛、後援をしています。定期的に開催されているものに、「医療放射線技術研究会」、研究会「放射線検出器とその応用」、「固体飛跡検出器研究会」があります。